2025年3月21日、三菱UFJ証券ホールディングスが発行する新たなETN「高配当成長 日本株(ネットリターン)ETN」が東京証券取引所に上場しました。
■高配当成長 日本株(ネットリターン)ETN(銘柄コード:345A)
高配当銘柄への投資を行う上場インデックス商品は国内に既存商品がありますが、本ETNでは配当成長の高い70銘柄を選定するという点が特長となります。
高配当成長 日本株(ネットリターン)ETNの概要

高配当成長 日本株(ネットリターン)ETNの特徴
①配当成長の高い高配当銘柄への投資
✓ 高配当銘柄のうち、過去5年間の配当成長の高い上位70銘柄を選定します
✓ 配当を維持・増額する傾向の多い企業に投資することで、配当の増加による株価上昇も狙います
②減配リスクを低減するためのクオリティスクリーニング
✓ 高配当銘柄へ投資する際には、業績が不安定で将来の減配が懸念されないか、株価が大幅に下落したことで配当利回りが高まった銘柄でないか、配当性向が極端に高い銘柄でないかなどの観点で、銘柄を選別することが重要となります
✓ 配当クオリティに関する複数の指標(過去リターン、株価変動性、財務健全性及び利益安定性、配当性向、配当利回り等)でのスクリーニングを行うことで、“減配リスク”の低減を図ります
③業種分散により分散投資を図り、投資効率を向上
✓ 1業種*1当たりの銘柄数上限を20%に抑えることで分散投資によりリスクを低減、投資効率を向上させます
配当成長の高い高配当銘柄への投資
配当が成長する企業は、配当原資である利益が拡大している、又は株主還元を積極的に行うなど、投資家にとって、魅力の高い企業であることが想定されます。過去約10年のデータでは、配当成長*1が高いほどトータルリターンが高い傾向にあります。

(*2) 分析対象期間:2013年12月~2024年6月、対象ユニバース:STOXXジャパン600(除くREIT)、各年6月・12月の連動対象指標のリバランス時期におけるユニバース銘柄の配当成長とその後半年間のトータルリターンを配当成長の区分毎に集計し、中央値を表示したもの
出所: STOXX社データ及びBloombergより三菱UFJモルガン・スタンレー証券作成
高配当銘柄によるリターンの下支え
相対的に配当利回りが高い銘柄への投資は、比較的安定した配当収益によるリターンの下支えが期待されます。

(*1) 2013年12月~2025年3月の11年3か月の月次ベースの累積リターンを表示。
配当収益は「iSTOXX MUTB ジャパン配当成長 70 (ネットリターン)-(プライスリターン)」、
価格上昇益は「iSTOXX MUTB ジャパン配当成長 70 (ネットリターン)-配当収益」として算出。
(*2) 税引後配当込みTOPIXの指数値及び税引後配当込みTOPIXに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社の知的財産です。
出所: Bloombergより三菱UFJモルガン・スタンレー証券作成
減配リスク低減のためのクオリティスクリーニング
高配当銘柄の投資においては、配当の持続性という観点から、業績が不安定で将来の減配リスクの高い銘柄となっていないか、株価が大幅に下落したことで配当利回りが高まった銘柄でないかなどの留意点があります。本商品の連動指標は、配当の質に関する複数のスクリーニングを経ることで、減配リスクの低減を図っています。
(*1) 連動対象指標の銘柄選定の一部を概要として表現したものとなります。詳細は指数算出要領をご参照下さい
(*2) 減配率は、連動対象指標及びSTOXXジャパン600(除くREIT)の配当利回り上位70銘柄について、各銘柄における当該年度の年間配当金が前年度の年間配当金から減少した場合に「減配」とカウントし、全70銘柄に対する減配銘柄数の比率として算出(2014~2023年の各年6月のリバランス時点を基準に算出)
出所: STOXX社データ及びBloombergより三菱UFJモルガン・スタンレー証券作成
連動対象指標の構築プロセスとパフォーマンス
(*1)日本株で流動性のある時価上位600銘柄(REITを除く)
(*2)将来12か月の1株当たり予想配当金÷株価
(*3)過去12か月の株価リターン
(*4)過去60か月の株価リターンの標準偏差
(*5)財務健全性《総負債÷(株主資本+総負債)》及び利益安定性《過去5年間の当期純利益の標準偏差÷株主資本》の各パーセンタイルランク値の合計÷2
(*6)過去3か月の1日当たり平均出来高
(*7)(過去12か月の1株当たり配当金-5年前における過去12か月の1株当たり配当金)÷5日間平均株価
(*8)ICB(Industry Classification Benchmark)業種分類
※上記は、指数の銘柄選定プロセスの概要を示したものとなります。詳細は指数の算出要領をご参照下さい。

(*1) 過去のパフォーマンスは将来のパフォーマンスを約束するものではありません。
(*2) リターンは、2013年12月から2025年3月までの各月末における直近1年間の騰落率の平均
(*3) TOPIXは本ETNのベンチマークではなく、参考として表示しています。税引後配当込みTOPIXの指数値及び税引後配当込みTOPIXに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社の知的財産です。
出所:Bloombergからのデータを基に三菱UFJモルガン・スタンレー証券作成
構成銘柄のウェイト上位10*1

(*1) 本表に記載した配当利回りは、参考としての表示となります。本ETNに分配金はありません。
(*2) 配当成長は、(過去12か月の1株当たり配当金-5年前における過去12か月の1株当たり配当金)÷5日間平均株価として算出(直近リバランス時点)
(*3) 配当利回りは、今後12か月のブルームバーグコンセンサスの予想1株当たり配当金(ブルームバーグコンセンサスが無い銘柄は、直近に発表された会社予想値を元に年率換算 )÷株価(基準日時点)として算出
出所:STOXX社・Bloombergのデータを基に三菱UFJモルガン・スタンレー証券作成
<連動対象指標の算出要領>
以下サイトの中ほど「METHODOLOGY」をクリックし、「Index Guide」を選択。
表示されるファイルの目次から、「iSTOXX MUTB INDICES」の中の「iSTOXX MUTB JAPAN QUALITY DIVIDEND GROWTH 70 INDEX」。
https://stoxx.com/index/SX60JQDN/
<主要構成銘柄・月次レポート等についてはこちら>
■ご参考:ETNとは?
ETNとは、「Exchange Traded Note」の略称で、「上場投資証券」または「指標連動証券」と呼ばれており、償還価額が株価指数や商品価格等の「特定の指標」に連動することを目的とする債券です。
ETNは、ETFと比較して主に以下のような特徴があります。
✓ 裏付けとなる資産を持たない
ETNは発行体となる大手証券会社や銀行などの金融機関が対象指標との連動性を保証することとなるため、裏付けとなる現物資産は保有しません。
✓ トラッキングエラーが発生しない
ETNは発行会社が特定の指標に連動するよう保証するため、トラッキングエラー(基準価格と対象指標との間のずれ)は運用にかかる手数料分を除き発生しません。そのため、対象指標の動きをよりリアルに捉えることができます。
✓ ETFでは組成困難な指標でも投資対象にできる
ETNは裏付けとなる現物資産を保有しないので、時間の経過とともに劣化する農産物、「ヘッジファンド指数」や「レアメタル価格」なども投資対象とすることができます。
◇ETNとETFの比較

(*1) アクティブETFを除く